Snow Song-君といた輝雪-

『ねえ、優人…あたしさ、彼氏にフラれちゃったんだ…』

夏稀は凄く淋しげな表情をしていた。


『でも、あたし…彼の事がまだ好き…彼と別れたくない…』

夏稀の唇は震えていた。


俺は複雑な気持ちのまま夏稀の話を静かに聞いていた。


『もう一度彼とやり直したい…』


『だったら…だったら、やり直しなよ』


『えっ…?』


『夏稀は彼が好きなんだろ?離れたくないんだろ?だったらさ、フラれたからってそこで終わりにする必要ないよ』


『優人…』


『何度でも、何度でもやり直しはきくよ。恋にカッコイイもカッコ悪いもない…もう一度夏稀の思いを彼に伝えなよ』

俺は何故かそんなことを言っていた。