Snow Song-君といた輝雪-

俺は駅前に着くと、ギターを降ろし、お手製の小さな看板をたてた。


看板には“あなたの涙を笑顔にします 歌い屋”なんて書いている。


基本的に俺がミュージシャンを目指し始めたのは、歌で人の心を救いたいって理由からだ。


だから、歌い屋なんて事をやっている。


もちろん一曲いくらとか、何も決めていない。


歌を聴いてくれた人が見合ったお金を置いて行ってくれる。


それで俺は昨年5000円近くも戴いた。


そのお金はコンビニの募金箱に募金しておいた。


何かそんな良い事してる自分が俺は好きだった…


って、これも結局は自己満だけど。


昨年はこの歌い屋には、様々な人が来られていた。