Snow Song-君といた輝雪-

『そういや、優人…祐輔と比呂は?今日は来てないの?』

茜が俺に尋ねて来た。


『うん、祐輔はバイトで比呂は合コン』


『二人とも授業サボりか…単位が余裕って感じね。羨ましい』

そんなリカは単位が余裕ではない感じだった。


そんなこんなで今日も一日の学校生活が終わった。


帰り道、夏稀は今頃彼氏と会ってるのか…なんて考えると結構辛かった。


そんな事を忘れるために…


むしろそんな人のために…


俺はそろそろ昨年に引き続き、“歌い屋”を再開することにした。


歌い屋…ただ俺がギターで弾き語って、歌で聴いてくれてる人の嫌な事を忘れさせてあげる…忘れさせてあげられてる!?自己満的な商売だ。