だけど、高校で進路を決める時にふと気付いた。


俺のなりたいもの…やりたい事…つきたい仕事…

どんなに考えても考えても何もなかった。


そしたら急に何故かそんな自分が寂しく思えた。


夢がないなんてつまらない人生だなって思った。


そんなある日、ふと押し入れを開けると誇りを被ったギターを見つけた。


弾かなくなったギターを見つめていたら…、ギターを初めて買った時の記憶が甦った。


そしたらギターをまた弾きたくなって弾き始めた。


そして、そのまま今日まで弾き続けいつの間にかストリートをやっていた。


けど、あの日もう一度ギターに触らなければ、俺はずっと歌という夢を見ることはなかったのかも。