Snow Song-君といた輝雪-

『ならどうしろって言うんだよ?』

俺がふて腐れた感じで言うと、雪葉が俺にギターを渡そうとした。


『君に何かを求めた所で、何も返って来ないでしょ?だから、これ。あたしに1曲プレゼントしてよ』

雪葉は俺にギターを渡し、ベンチに座る俺の隣に腰を下ろした。


何か雪葉の言葉は、ひとつひとつカンに障る所がある。


だが俺は仕方なくギターを弾く事にした。


ジャジャーン。


俺はチューニングをした。


『じゃあ、歌います』

俺は俺の中で1番好きな歌を弾き語った。


雪葉は意外にも、静かに俺の歌を聴いてくれていた。


そして俺は1曲歌い終わった。


『はい、終わり』

俺はギターさっさとを片付けようとした。