『今スゲー人気のモデルだよな』

祐輔までその話に食いついて来た。


『えっ?祐輔も知ってるのか?』


『当たり前だよ。優人みたいに知らない奴が珍しいくらいだよ、なあ茜』


そう言って祐輔が話かけたのは“茜(アカネ)”。夏稀の1番の親友で姐御肌気質な女の子。


『ええ、当然よ』

茜も知っていた。


『優人は遅れてるんだよ』

そう言ったのは“リカ”。リカはお金持ちの令嬢で、フランスと日本のハーフだ。


『あたしウチの会社のパーティーで、一度だけユキシタハヤナに会った事あるけど、オーラが違ってたわ』

リカは自慢げに言った。


『リカ、良いな。俺も会ってみたいよ』

比呂は凄く羨ましがっていた。