『そっか、夏稀には言ってなかったもんな。今度またギターを買ったら、聴かせてやるよ』

俺はぶっちゃけ夏稀が好きだった。


だから夏稀には是非俺のギターを弾いている姿を…


俺が1番輝いている姿を…


夏稀に1番見せたかった。


『本当に!?じゃあ、優人約束ね』

夏稀はそう言って、笑顔を見せてくれた。


俺は大好きな夏稀の笑顔にくびったけだった。


でも、そんな夏稀を思う男達は大勢いる。


なんせ夏稀はうちの大学のミスキャンパスコンテストで優勝したくらいだし。


だから俺のライバルはそこら中にウヨウヨいる。


『なあ、優人』

今度俺の名前を呼ぶのは“比呂(ヒロ)”基本的に女垂らしだ。