無言のまま着替えを済ませると、ワックスを持ってきて弘さんの髪を軽くセットした。



それで全ての支度は完了した。



ワックスがついてるから手を洗うために寝室を出ようとしたら、弘さんに腕を引っ張られ抱きしめられた。





「帰ってくるから。心配するな」


「はい」


「子どもたちの事頼むな」


「…はい」