それは、アメリカから遠く離れたフィリピン沖のある無人島で、1年4ヶ月生活する、というものだった。

衣類と最低限の工具、そして生活を記録するビデオカメラ1台以外は何一つ持って行かなかった。

食糧も水も、住居も全て無人島で調達する。

火もライターやマッチなどは使わず自分で起こす。

まさに完全自給自足の生活だ。

さらにその島には、噛まれたら即死という猛毒を持った蛇が数多く棲息しており、

2ヶ月毎に酷い雨期と干ばつが訪れる。

フランクリンは、そうした過酷な環境の中に自ら飛び込み、生活した。


記録への挑戦を終え、アメリカのジョン・F・ケネディ空港にヘリで降り立ったフランクリンを、報道を聞いて集まった多くの人々が出迎えた。