「わたしは…死んでしまうのかしら」 外で遊ぶ子供達を眺めながらわたしは 看護師さんにそう呟く 「それは加奈ちゃんしだいじゃ無いかしら」 看護師さんはわたしの点滴を変えながらそう返事する 「…その答え…前に居た看護師さんも言ってた」 「あら…そう… なら看護師さんは皆そう思ってるんじゃ無いかしら」 看護師さんは点滴を変えた時間を見るために 腕時計を見ている 「そんな事はありえない…… だってこの世界中の人間は 皆ちがう方向を向いているのだもの」 なぜわたしは自由に遊べないのかしら