中学生になった俺は 入学をむかえようとしていた 「新入生代表、柚原加奈」 そこで君を初めて見た 「はい」 舞台の上に上がってスピーチしている 君の瞳には一生懸命生きようとする必死さが見えた なにより君はとても綺麗だった 長い髪に白い肌 日本人離れした顔立ち その入学式のあと、君に駆け寄った 「あの……柚原……だよね?」 桜が美しく舞っていた