俺、そんなヤツを時期が来たらフって、傷付けようとしてたわけ?

自分が嫌になる。

遊のどこに惚れたのか、自分でもわからない。

けど、これだけは思う。

遊を包みたい――――…。

泣かないで欲しい。

笑って居て欲しい。

今朝の遊の笑顔から、俺は目を背けた。

見つめてたら、自分が壊れそうだったからだ。



「深川君。行ってきなさい!」



「は?」



「顔に“行きたい”って、書いてあるわよ(笑)」



俺は村内に背中を押され、保健室を出た。

“行きたい”とは思う。

けど俺は、遊に酷い事をしようとした。

後ろめたさがある。

謝ったとしたら、遊は絶対に俺を嫌いになるだろう。

それは―――困る。