優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】

逆にスッキリした様子の舞子ちゃんは、「いただきます」とサラダを食べ始めた。



「舞子ちゃん…強くなったね?」



「そう?まぁ、ヘイジの彼女は強くないと無理だからね。うじ虫だから」



「う゛…;;」



“うじ虫”の一言で、基槻に続いて、京滋君も背中を丸めた。

でも、舞子ちゃんは京滋君は好きでいる。

私はその嬉しさと光景に笑い、食欲がドンッと湧き、フォークを持った。



「基槻、食べよ?」



「だな…;;」



「深川君、身長は190センチでも、心は19センチ位だよね(笑)」



「……一辺、シメられろ;;」



何だかんだ、2人は仲良しで、私の心はポカポカとした。