優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】

…何で煙草、持ってるの?

って、問題はそこじゃないか。

私は食前酒を飲みながら、舞子ちゃんを見た。



「私と京滋の付き合いって、大学では知ってる人が多いの。ほら、京滋って本当はカッコいいから、深川君が居ない分、高校の時と違って、剛君と2人で目立っちゃって」



「え゛…;;」



私は思わず反応してしまった。

“本当はカッコいい”―…
“深川君が居ない分”―…。

…さすが学園アイドル;;(笑)

話が止まってしまい、慌てて私は、「続けて」と言う。



「あ、うん…。でも、私と剛君を怪しむ女子が居てね?喧嘩になった時、剛君が私たちを離そうとしたら、女子の1人が机に頭をぶつけてしまって、2週間の停学中…」



舞子ちゃんは話を終えると、表現を暗くしてしまった。