基槻は私の発言に、クスクスと笑いつつ、「大丈夫」と言う。
「指輪、仕事の時も外さないから、誰も突っ込まない」
「外さないの…?」
和人さん、彼女さんとのペアリングとか、外してたよね?
髪の毛に引っ掛かったらダメだからって。
「この指輪は、確かに自分で気に入ったヤツだけど、ゴツくないから大丈夫だって。マネージャー(店長)も“俺もしてるけど問題ない”って。お客さんとの恋愛話にも盛り上がって良いんだ」
私は「そうなんだ」と言って、基槻の左手を握った。
基槻もギュッと握り返してくれた。
「指輪、仕事の時も外さないから、誰も突っ込まない」
「外さないの…?」
和人さん、彼女さんとのペアリングとか、外してたよね?
髪の毛に引っ掛かったらダメだからって。
「この指輪は、確かに自分で気に入ったヤツだけど、ゴツくないから大丈夫だって。マネージャー(店長)も“俺もしてるけど問題ない”って。お客さんとの恋愛話にも盛り上がって良いんだ」
私は「そうなんだ」と言って、基槻の左手を握った。
基槻もギュッと握り返してくれた。

