「何かあったの?」



『んー…ちょっと話があってさ』



「うん?」



だから、電話をして着たんだろうに。

…変な基槻。



『今日、仕事が終わったら、着替えて俺の店に来て?』



「…わかった。ご飯は?」



『2人で食べに行こう』



「うん!たまには良いよね」



私は弾む胸を誤魔化しきれず、基槻に明るい声で返事をした。

電話を切れば、仕事も少し、張り切ってしまった。



「今日は用事があるので帰ります!」



「あ、うん。お疲れ様ー」



送迎組の帰りも待たず、信子さんに見守られながら、私は帰路に着いた。