私はレクの様子を見守りながら、宮迫さんからリハパンの使用者を確認し、連絡帳の最後の記入をし、鞄へとしまう。
パソコンにもデータを残してると、「来島さん」と呼ばれた。
私を苗字で呼ぶ人は、利用者さんと渡部さん位だけど、渡部さんの声ではない。
「はぁい」と返事をしながら、パソコンから利用者さんに顔を向けると、綾戸ーアヤドーさんが居た。
綾戸さんは、お兄ちゃんが助けたおばあちゃんだ。
「綾戸さん、どうかした?」
私は地面を蹴り、回転椅子に座ったまま、綾戸さんへと近付いた。
「来島さんが頑張ってる姿を見てたら、何だかお兄さんを思い出しちゃってね」
綾戸さんは申し訳なさそうに笑った。
パソコンにもデータを残してると、「来島さん」と呼ばれた。
私を苗字で呼ぶ人は、利用者さんと渡部さん位だけど、渡部さんの声ではない。
「はぁい」と返事をしながら、パソコンから利用者さんに顔を向けると、綾戸ーアヤドーさんが居た。
綾戸さんは、お兄ちゃんが助けたおばあちゃんだ。
「綾戸さん、どうかした?」
私は地面を蹴り、回転椅子に座ったまま、綾戸さんへと近付いた。
「来島さんが頑張ってる姿を見てたら、何だかお兄さんを思い出しちゃってね」
綾戸さんは申し訳なさそうに笑った。

