「利用者さんと話すの苦手?」
私は連絡帳から渡部さんへ視線を移した。
渡部さんは「いえ…」と首を振る。
きっと人と話すのは苦手ではなさそうだ。
利用者さんと、何かあったんだ。
「私、入ったばかりの時、利用者さんに“新人が触るな”って、怒られた事があるの」
だから私は、実体験を話す事にした。
「私は“ごめんなさい”と謝りながらも、人が人を手助けしたりするのに、新人とか、関係ないと思ってた。誰だって最初は未経験」
「うん…」
「そんな時、信子さんに言われたの。“そこで躓いてたら、人から逃げると同じよ”って。まさしくって、思った」
私はボールペンを置き、裏返しになった渡部さんの名札を見る。
私は連絡帳から渡部さんへ視線を移した。
渡部さんは「いえ…」と首を振る。
きっと人と話すのは苦手ではなさそうだ。
利用者さんと、何かあったんだ。
「私、入ったばかりの時、利用者さんに“新人が触るな”って、怒られた事があるの」
だから私は、実体験を話す事にした。
「私は“ごめんなさい”と謝りながらも、人が人を手助けしたりするのに、新人とか、関係ないと思ってた。誰だって最初は未経験」
「うん…」
「そんな時、信子さんに言われたの。“そこで躓いてたら、人から逃げると同じよ”って。まさしくって、思った」
私はボールペンを置き、裏返しになった渡部さんの名札を見る。

