優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】

薬ありの人は連絡帳に挟むようにもなってる。

私は書きながら、薬を出して、袋に名前を書き、カゴに入れて行く。

お昼に宮迫さんが配るのだ。



「遊ちゃーん?」



「はぁい」



私は宮迫さんに呼ばれて顔を上げた。

宮迫さんは「渡部さんの事だけど…」と、職員ルームに入って来た。

どうやら私は、渡部さんの指導係に、いつの間にかされてるみたいだ。



「利用者さんと上手く話せてないのよ。昨日とかそんな事はなかったけど、何かあった?」



「私は特に聞いてないんですけど…。後で本人と話してみます!」



私は「よろしく」と去って行く宮迫さんの背中を見ながらコーヒーを飲み干す。