もちろん、お父さんとも。



「うん」



私は頷きながら、ご飯を4人分、よそう。



「あの子、最近、甘えん坊ね!」



お母さんは「基槻は卵焼きなしにしちゃう!」なんて言いながら、お味噌汁をお碗に注いでる。

お父さんと同時にダイニングへと来た基槻にカウンター越しに、ご飯茶碗が四つ乗ったおぼんを渡した。



「味付け海苔は?」



「あ、すぐ出す!」



「…遊が優しいから、基槻は甘えん坊になるわけね…(笑)」



お母さんがニヤニヤとしながら、私たちを見て来る。



「私、甘いかな?人間に味あるのかな?」



「………味付け海苔、出して;;」



私の質問は、流されてしまった。