火葬場で私は1人でお骨を骨壺に入れた。

お墓にも、1人で行った。

みんなに“1人で行かせて”と、頼んだんだ。

最後は2人だけにさせて欲しかった。

お坊さんにも、お墓に入れて貰うだけにし、私は静寂が包む中、お墓の前に膝を突いた。



「お兄ちゃん…おじいちゃんとおばあちゃんをよろしくね…?
私は1人で…、ううん。基槻が居るから、大丈夫だよ――…」



だから、ゆっくりと休んでて。

いっぱい働いてくれたんだもん。

休まないとね。

ありがとう、お兄ちゃん。

大好きだよ、お兄ちゃん。