優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】

私も洗濯物を干し終え、自分も朝食を取る。



「なぁ」



「んー?」



私が卵焼きをパクっと口に入れた瞬間、お兄ちゃんが箸を片手に首を傾げて居る。

私もつられて首を傾げる。



「遊、今度コンタクトでも買って来い」



「何で?」



突然そんな事を言われても、意味がわからない。

私はお茶を飲みと、「もっと可愛くなるから!」と言われ、思わず吹き出しそうになった。



「はっ!?;;」



コップを置き、口元をティッシュで拭う。



「お前は無自覚だな(笑)」



「“無自覚”…?」



「……一先ず、コンタクトは買って来い!」



「はい;;」



お兄ちゃんに1万円を渡され、断れない状況。

私は100%納得はしてないものの、頷いてお金を受け取った。

…私は可愛くないのに。