優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】

ーーキキィー…ッ

おばあさんを間一髪で交わしたオートバイ。

ーードンッ

…―――っ゛。



「「「『キャァーッ!!』」」」



しかし……お兄ちゃんにぶつかった。



「お…お兄ちゃん…っ…!!」



「遊――っ!!;;」



私は信号なんて気にせず、飛ばされたお兄ちゃんに駆け寄った。

基槻も驚いて泣いてる陽ちゃんを抱きながら、追い掛けて来た。



「お兄ちゃん…?お兄ちゃん…っ…!!」



…何で動かないの…?

ねぇ…何でなの…?



「お兄ちゃぁーん…ッ!!」