買い忘れたんだろう。



「うっかりしてた!;;
基槻!ピザソース買って来て!」



「はぁ?;;」



お母さんが基槻に買い出しを頼むと、嫌そうな顔。

私は手を洗い、「一緒に行ってきます!」と、基槻の腕を引っ張った。



「ごめんねぇ;;」



お母さんは財布からお金を出し、基槻に渡した。



「ふーくん、もっくんたちといこ!」



すると陽ちゃんも、お兄ちゃんの手を引っ張りながら行きたがった。

お姉さんに「4人で行って来たら?」と言われ、私たちは徒歩5分のスーパーへ行く事に。

私が陽ちゃんと手を繋いで歩く前で、お兄ちゃんと基槻は“詩槻は煩い”というテーマで会話中。