優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】




勉強をして居たら、気付いたら朝だった。

頭に浮かぶ深川君から逃げる為に熱中したせいだ。



「ハッ――クション!」



私は盛大なくしゃみをしながら、脱衣場に行き、洗濯機を回してからキッチンに行き、昨夜、用意していたお味噌汁を温めながら、お弁当を二つ作る。

いつもより30分も早い6時。

私は少しゆっくりと準備をし、お弁当をハンカチで包んだ後、洗濯物を干した。



「おはー…っ」



7時になれば、お兄ちゃんも起きて来る。



「おはよう!お兄ちゃん、お弁当箱、出してなかったよ?」



「あ、わりぃ。忘れてた」



洗顔も済ませて居たお兄ちゃんは、自分でお味噌汁とご飯をよそい、食べ始めた。