優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】

それが本当に嬉しかった。

私が「泣いてばかりですいません!;;」と、苦笑しながら涙を拭ってると、「何で泣かしてるんだよ!」と、基槻がお兄ちゃんとお父さんの輪から離れて、私の隣に来た。



「何。過去にまでヤキモチ妬いた?(笑)」



基槻は私の肩を抱きながら、アルバムをテーブルに投げた。



「違うわよ、基槻。運命に!泣いてるのよっ」



お母さんがアルバムを持ち、再びさっきの写真のページを開いた。



「貴方のこの初恋の子、遊ちゃんよ!あ、そうよ!“来島”だったわ。来島のきーちゃんよ!」



そして基槻に写真を見せながら、昔を思い出したのか、興奮し始めた。