優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】

『しっかし意外だよな!
基槻がコーラの早飲みで負けるとか(笑)』



「うるせぇよ!炭酸で早飲みとかゲップしたらダサいだろ」



そう。

俺が罰ゲームを受ける羽目になったのは、ダチに強制的にやらされたコーラの早飲みという、グダラナイ勝負に負けたから。

今まで50メートル走や、トランプ、これまたグダラナイ勝負には勝って来た。

今回はわざと負けたようなモノ。

しかしその罰ゲームは、俺が下して来た“教頭(男)の頬にキス”とかより、レベルが高いモノだった。



『まぁな?(笑)
ま、明日また話、聞かせろよ』



「面白いネタがあればな」



『期待しとく!』



「してもないから。じゃあな」



俺はブチッと電話を切り、電話帳から遊の名前を探した。