優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】

この2年間は、2人、二人三脚で生きて来たんだからな。



「…反対されたからよ。私だけでも“残りなさい”って。しかし…嫁として、女として…、お父さんを1人で行かせるのが、嫌だったの…」



遊のお母さんの悲しそうな顔が、遊とリンクする。

お父さんの方も、風君と被る。

風君はある日、妹だけを残されて、両親が居なくなった日を、どう覚えてるだろう。

物心もついてた筈。

きっと、傷付いたに違いない。



「俺と遊は、これからも2人で家族です。だから、もう関わらないで下さい。遊の親は…この俺なんで」



風君はそれだけを言うと、換気扇の下に行き、煙草を吸い始めた。