優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】

女の人もそうだけど、男の人にだって。

けど、こんなに会いたいと思うのは、きっと、基槻だけ。

ううん、絶対に基槻だけ。

“好き”なんて、恥ずかしくて、素直に口に出せないと思う。

それでも私は、基槻だけが大好き。

私は外に走り、基槻を夕焼けの下で待つ事にした。

…まだかな…。

まだかな…。



「遊…?」



しかし―…
私の名前を呼んだのは、知らない人。

いや、違う――…。

私の紛れもない、父親だった。



「遊!待た、せた…」



望まない再会が…
基槻が見守る前で、起こった。