優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】

私はビルを見上げた。

窓際には、お客さんの髪の毛を弄ってる和人さん。



「あの人。ちょっと相談したい事があって、会って貰ったの」



舞子ちゃんは、「早とちりしてごめんね?」と、謝って来た。

私は首を振って笑う。

基槻を心配してだもん。

私はサボってまで、和人さんに会いに来たからだもん。

ちょっと、軽率だったかも知れない。

私は映画を観に行くらしい2人と別れ、家に帰る。

朝食もお弁当も作ってあげなかった罪悪感があり、お兄ちゃんの大好物のグラタンとパスタを作り、掃除をする。

昼前から開いてない携帯を開けば、《会いたいんですが…》と、基槻からメールが着ていた。