私はお兄ちゃんに、「お父さんたちは生きてるの?」と、正直に聞いた。



「え?死んでるんじゃねぇの?」



しかし、お兄ちゃんは知らなさそう。

私は後ろ手で再生ボタンを再び押した。



「………は…?」



お兄ちゃんは不思議そうな顔。

私は消去ボタンを押した。

…これが本当なら、私は何を信じれば良いの…?



「……ごめん。もう寝る…」



「おい、遊――ッ!!」



私は1人、部屋まで走った。

今はただ、何も考えたくなかった―――……。