優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】

「遊が幸せならば、俺はそれで良い。じゃなきゃ、俺は一生、遊を隣に置いとかないといけない」


「それでも良いけど」と付け足して笑う風君に、俺は何も言えなかった。

俺の姉貴とはえらい違い。

…あいつ、俺の幸せを願った事あんのか?

絶対ないな。



「お待たせー」



遊が戻って来ると、風君は無言で車を発進させた。

行き先はレストランで、風君が「会わせない人が居る」と言っていた。

どうやら、付き合うか迷ってる人がいるらしい。

遊の反応が知りたいらしいが……不機嫌だ。

今から不機嫌;;

唇を尖らせ、風君と話そうとせずに、窓にかじりついてる。