優しい風〜隠れ美少女の初恋〜【完】

風君は灰皿で煙草を揉み消すと、「基槻君に話があるんだった」と呟いた。



「話…?てか、基槻で良いよ」



何とも馴染みやすい人。

俺はもう偉そうにタメ口。



「基槻は遊と本気だと見込んで言う。俺もいつかは転勤になる日が来る。その時は、この家に住んでも構わないから、遊をよろしくな…?」



俺はディーラーという職業に、転勤がある事を知らされた。

深く頷きながらも、転勤の話が来たら、断って欲しいと思った。

遊が高校を卒業、もしくは就職をするその時までは、出来れば一緒に居てやって欲しい。

…あいつ、寂しがり屋だからな…。