そーっと木箱から出て、広い倉庫の中をウロウロする私。 とにかく、出口を探さなきゃ!!! ドカドカドカ… 『!!!!』 近付いてくる足音。 私は思わず近くの樽の陰に隠れた。 『それにしても、みんな本当よく飲むなぁ』 『さっき港で仕入れたばかりなのに、この調子じゃ一番先に無くなるのは酒だな』 『まぁまぁ。船の上での楽しみっつったら酒くらいだろ。』 …えええっ!? 今、船の上って聞こえたような…? まさか。まさかね…