12月1日
琥珀色に染められた、月が半月の夜

あたしの隣に居続けてくれた彼は、
静かに瞳を閉じ、永遠の眠りについた。


「ずっと、ありがとう」

最後の別れにあたしは彼の魂を受け取るように、
そっと、口付けを交わした。

零れ落ちる涙は、彼の頬を湿らせていく。

まだ信じられない。

今にも大きく瞳を見開いて


『よぉ!!』

って、いつも通りに言ってくれる気がしてならない。