「姫、泊まってくんでしょ?違うの?」 紫苑は何を今さらっていう表情を浮かべる。 「……泊まってく」 聞いて損したと思ってプイッと顔を背けると、紫苑があたしの腕を引っ張った。 「こっち、おいで」 子供をあやすみたいに優しくそう言う紫苑。 だけど、あたしの腕を掴む手はゴツゴツしているし力も強い。 あたしはベッドに座る紫苑の横にちょこんと腰かけた。