余命一カ月と言われていたシロ。


折り返し地点に差し掛かっているけれど、今のところ変わった様子はない。


ミルクも欲しがるし、よく眠る。


『寝る子は育つ』ってよく言うし、猫だってたくさん寝た方がいいに決まってる。


あごの下を撫でると、『もっとやって!!』と言うようにおねだりしてアゴを前に突きだすシロ。


頭を撫でると、気持ちよさそうに目をつぶるシロ。


紫苑の家の玄関を入ると、危なっかしい足取りで出迎えてくれるシロ。


片目が見えないから、たまに柱に頭をぶつけるシロ。


あたしの膝の上で気持ちよさそうに眠るシロ。


シロの全てが愛おしくて仕方ない。