キスフレンド【完】

「あとは?」


「ギュッてして?」


「いいよ」


ベッドの中で向かい合いながら、あたしの体を抱きしめる紫苑。


あと2分で誕生日が終わる。


「他にしてほしいことは?」


「じゃあ、これが最後のお願い」


「うん」


「これからもずっと、あたしのそばにいて?」


紫苑がいればそれでいいの。


それ以上は、何も求めない。


だから……――。


「そんな簡単なお願いでいいの?」


「え?」


紫苑はクスッと笑うと、あたしの頭を優しく撫でながら、そっと耳元で囁いた。