キスフレンド【完】

「でもさ、俺は理子が好きなんだ。誰になんて言われても離れられないし、離れたくない」


「……うん」


「だから、これからも俺と一緒にいてほしい」


紫苑はそう言うと、あたしの右手を掴んだ。


そして、ポケットの中から取り出した何かを左手の薬指につけた。



「ずっと前、約束したから。もっといい指輪を買ってあげるって」


高校生の時に出店で買ってもらった右手の指輪。


紫苑……。覚えていてくれたんだね。


あの約束から3年も経ったのに……――。