「俺さ……子供の頃からずっと、家族ってものに憧れてたんだ」
「うん……」
薄暗い部屋の中であたしと紫苑は電気も付けずに寄り添っていた。
「昨日、菊池に言われたよ。家庭環境の悪い俺には理子のことを幸せにできないって」
「そんなこと言われたんだ……?あたしのせいで紫苑に嫌な思いさせちゃってごめんね」
「理子のせいじゃないよ。それに、菊池の言うとおり家庭環境にコンプレックスを抱いていたのは確かだし」
「紫苑……」
「だから、理子に家族以上の存在だって言われた時、嬉しかった。だけど、それ以上に自分がどうすればいいのか分からなくなった」
繋いでいる手のひらにギュッと力がこもる。
「うん……」
薄暗い部屋の中であたしと紫苑は電気も付けずに寄り添っていた。
「昨日、菊池に言われたよ。家庭環境の悪い俺には理子のことを幸せにできないって」
「そんなこと言われたんだ……?あたしのせいで紫苑に嫌な思いさせちゃってごめんね」
「理子のせいじゃないよ。それに、菊池の言うとおり家庭環境にコンプレックスを抱いていたのは確かだし」
「紫苑……」
「だから、理子に家族以上の存在だって言われた時、嬉しかった。だけど、それ以上に自分がどうすればいいのか分からなくなった」
繋いでいる手のひらにギュッと力がこもる。



