キスフレンド【完】

「どっか痛いところでもある?」


あたしと同じ目線になった紫苑。


茶色い瞳が心配そうにユラユラと揺れる。


「……――いよ」


「え?」


「痛いよ。胸が張り裂けちゃいそうなくらい痛いの……」


「胸?」


「そう。紫苑が好きすぎて、あたしどうかしちゃいそうなの……!!」


一瞬たりとも離れていたくないくらいに……――。


「……――俺もだよ」


紫苑はそう言うと、しゃがみこんであたしの体をギュッと抱きしめた。


その途端、紫苑の熱が体に伝わってきて、再び涙が溢れた。