キスフレンド【完】

「彼女の誕生日プレゼントを買いたくて」


「そうだったのね。誕生日には間に合いそう?」


「……――はい。今から買って渡しに行きます。今日まで色々とお世話になりました」


俺は茶封筒を受け取ると、美波さんと田中さんに頭を下げて休憩所を後にした。



なぁ、理子。


俺……、こんなに頑張ったの生まれて初めてだ。


誰かの為に一生懸命に頑張るなんて、今まで一度だってなかったのに。



理子に出会って、俺は本当に変われたんだ……――。


俺は茶封筒をポケットに押し込むと、勢いよく走り出した。