キスフレンド【完】

「やっぱり二人って似た物同士だ」


「どういう意味……?」


「付き合ってるって言ったって、どうせ家族でもない赤の他人なのに。二人してお互いのことかばいあってるし」


「かばいあってる……?」


「そう。理子ちゃん、前に話してくれたじゃん。父親と血の繋がりがないって。そういうのありえないって言ったら、紫苑君急に怒り出したんだよね」


「それで……紫苑にアパートから追い出されたの……?」


「まぁそんなところ。理子ちゃんってこの大学の中でも可愛い部類に入るし、ちょっと遊ぼうかな~って思ったけど、もういいや」


「えっ……?」


「せいぜい紫苑君と家族ごっこして楽しんでれば?どうせ、すぐに別れると思うけど」


どうして……。どうしてそんな言い方しかできないの……?


怒りでワナワナと震える唇。


「紫苑君と別れてから後悔しても遅いよ?あっ、でももし別れたら一度くらい遊んであげてもいいよ?」


どうしてそんなに上から目線なの?


もう限界かも。


菊池君、最低だよ……――。


苛立ちが募って、右手を振り上げようとしたとき。