キスフレンド【完】

「入ればって言ったの、紫苑君だろ!?それなのに、なんで追い出すんだよ……――!!」


「俺のことは何を言われても我慢できるけど、理子のことは無理」


「別に理子ちゃんのことを悪く言ったつもりは……――」


「アンタと話すことなんてもうない。二度とここには来るな」


「……くそっ!言われなくてももう来ないから」


玄関の扉を開けてクイッとあごで出て行けと指示を出すと、菊池はブツブツと文句を言いながら出て行った。


「今度理子のことを悪く言ったら、絶対に許さない」


俺のことは何とでも好きなように言ったらいい。


だけど、理子のことを悪く言ったら絶対に許さないから。


血が繋がっていなくたって、理子と理子のお父さんは確かに家族という絆で繋がれている。


家族の話をする理子はいつだって幸せそうだから……――。