キスフレンド【完】

「さぁね。大丈夫なんじゃない?」


「うわぁ~、なんか適当だね。お母さん可哀想じゃん」


「可哀想……?」


どこが可哀想なんだよ……。


何も知らないくせに、勝手なこと言うな。


「たまには親孝行した方がいいって」


「……だね」


母親に親孝行……?


そんなのありえない。


次第に腹の底から湧き上がってくる苛立ち。


俺はグッとそれを堪えて、テレビのリモコンに手を伸ばした。


これ以上菊池と話し続けていれば、感情があふれ出してしまいそうだったから。


でも、テレビに映し出された映像は俺をさらに苛立たせることになった。