キスフレンド【完】

「理子ちゃん、なかなか帰ってこないね~。つまんないなぁ」


菊池はそう言うと、部屋の掛け時計に視線を移した。


『何か飲み物買ってくるね』


そう言って近くのコンビニに行った理子。


俺がコンビニに行けば、菊池と理子が二人っきりになる。


理子は気を遣って『あたしがいく』と言ってくれた。


『突然来たんだし、あんまり気にしないでよ』と言っていたくせに、『俺、コーヒーね』と当たり前のようにそう言い放った菊池。


何様のつもりだよ……。


一瞬ムッとしたのが、理子にも伝わったんだろう。


『紫苑、大丈夫だから』


理子は怒らないようにと、目で合図を送ってきた。