キスフレンド【完】

「そっかぁ、残念だなぁ~……」


菊池は唇を尖らせてそう言うと、俺にチラッと視線を向けた。


どこか挑戦的な瞳。


家にあげずに追い返すのが負けのような気がして。


このまま帰すわけにはいかない。


直感的にそう感じた。



「……――入れば?」


俺が仕方なくそう言うと、菊池はパァッと目を輝かせた。


「やった!!彼氏もいいって言ってるし、いいよね?」


「でも……――」


「じゃ、遠慮なく。おじゃましま~す!!」


困っている理子を横目に、菊池は我が物顔で家に入っていった。