キスフレンド【完】

「せっかく来たし、ちょっとお邪魔してもいいかな~?」


「あのっ、菊池君……。あたし、紫苑と一緒にこの家で暮らしてるの。だから……――」


入る気満々の菊池。


理子がやんわりと断ろうとしてもさらりとかわす。


「うん。それは前に理子ちゃんに聞いたよ」


「だから、その……突然遊びに来てもらっても家に上げるわけにはいかないの」


「えっ?なんで?」


「だって、この家は紫苑の家でもあるわけで……――。それに、家に男の子をあげるのはちょっと……――」


菊池を傷つけないようにと言葉を選んで話す理子。