キスフレンド【完】

「……いっちゃった……」


シーンっと静まり返った部屋の中であたしはぼんやりとその場に座り込んだ。


さっきまで寒さなんて感じなかったのに。


紫苑がいなくなった途端に部屋の中の温度が急に下がったみたいに感じられて。


この部屋、こんなに広かったっけ。


こんなに静かだっけ。


こんなにも、こんなにも……。


胸の中からこみ上げる感情を抑えることができない。


目頭が熱くなったと同時に、頬を涙が伝う。