「俺と付き合ってよ」 「紫苑……」 「キスフレンドはもうやめて、本当の恋人になろう」 紫苑はあたしの頬にそっと手を添えるとあたしの目を真っ直ぐ見つめる。 ずっと欲しかった言葉。 ようやく……――、叶ったんだ。 「……うん」 大きく頷くと、紫苑の唇があたしの唇に重なった。